ビジネス書を選ぶときの基準。良き一冊と巡り会うために

ビジネス書を選ぶときの基準。良き一冊と巡り会うために

ビジネス書といっても、これからの経済を予測するものとか、経営者による成功体験とか、新しい働き方みたいな概念的なものまで、そのタイプは実にバラエティに富んでいる。

僕自身も普段からビジネス書は読んだりするのだが、本を読むという行為は結構な時間を消費するので、できれば有意義な時間にしたいし無駄にしたくない。

実際本選びに失敗したことも無いわけではないが、そうした経験を通して学んだ、数あるビジネス書から良き本を選ぶ基準について、ご説明しておこう。

 

海外の研究者が著者の本はおすすめ

ビジネスとか経済の話であれば、海外の経済学者とか研究者が執筆した本は特におすすめだ。

現在のグローバルスタンダードとしての経済的価値観は、19世紀に西欧でおきた産業革命から端を発した資本主義が主軸になっている。日本も明治時代以降、欧米諸国の仕組みを取り入れながら、近代国家づくりに邁進してきたわけだが、経済の在り方に関してはまだ一歩遅れを取っている。

日本だって一時期はアメリカに次ぐ経済大国だと言われた時期もあるが、規模の問題ではない。重要なのはあくまで“経済の在り方”。その証拠に、日本人が受賞していない唯一のノーベル賞は、経済学賞なのだ。

ビジネスや働き方の流行とかも、一番最初にムーブメントが巻き起こるのはアメリカ。そして数年後に日本にも上陸する。

だから海外の経済学者が論じているビジネス書の類いを読むと、目からうろこのような新しい発見が多い。自分自身のビジネスという世界の幅を広げてくれるのだ。

それに研究者が執筆する本は、とてもフラットな目線で経済を捉えている。あらゆるデータを使用し、しっかりと分析をして、研究者なりの理論を展開しているものが多い。

そうした内容を鵜呑みにするだけでなく、自分自身もどうあるべきかを考えさせてくれるきっかけになることも多いから、より読書が有意義なものになる。

海外研究者の著者というと、本ブログでも

といった書籍を紹介している。どれも素晴らしい本だったな。

 

日本人研究者が悪いわけではない

勘違いしないでほしいのは、日本人の研究者や学者が執筆した本は質が劣るということを言いたいわけではない。あくまで経済という大枠では、国として日本が劣っているというだけで、研究分野や研究者個人でみれば日本にも素晴らしい人は大勢いる。

本ブログでも以下のような、人工知能研究者や教育経済学の本を紹介しているのだから。

 

経営者の実体験による本は鵜呑みにしない

成功した経営者の実体験による本も無数にある。ただこうした本を鵜呑みにするのは危険だと思う。

実体験に基づく内容になっているので、決して間違ったことは書いていないだろうが、経営というものは画一化できるものではない。

まぁ経営の根本にある基本的理念のようなものは時代を経ても変わらないのだろうけど、いざ自分自身が会社の指揮を執るとなると、時代・会社規模・自分自身の性格・業種など含め、あらゆる要素を考慮した上でしかるべき経営スタイルが見つかると思う。

「豪腕経営者による3つの教え」みたいな本を鵜呑みにして、気弱な自分がいくら真似したところで、ただ滑稽に映るだけだろうし、何の解決にもならないと思う。

成功体験みたいな本は非常に面白く、読み進めやすくもあるのだが、「ふむふむ、こういうこともあるのか」ぐらいで、自分の知識としてとどめておくぐらいが丁度よいかもしれない。

経営者による書籍となると、当ブログでは(著者はアメリカ人だが)

といった書籍を紹介しているぞ。

 

いつ出版されたかはしっかりチェックしよう

ビジネス書を選ぶときには、初版がいつ出版されたのかという点もしっかりとチェックしよう。経済とは結構生ものなので、数年前にスタンダードだった考え方が、今の時代では通用しなくなっていることも往々にしてある。

ITやWEB関連、働き方論みたいなものは、特に移り変わりの早い分野である。こうした分野は最新のトレンドを抑えておかないと、ピントのずれた自論を展開してしまう危険性もはらんでいるので気をつけたいところ。

ビジネス書であれば、できるだけ3年以内に発行されたものが良いと個人的に思っている。書店であれば新しめの本しか並んでいないだろうが、図書館などを利用する際は要注意だ。

 

おわりに

ちなみに僕は自己啓発系の書籍はあまり読まない。当たり前のことしか書いていないし、新しい発見が生まれないからだ。

数あるビジネス書でも、良き書籍もあれば、いまいちなものもある。やはりせっかくの時間を使って読書するのだから、新しい発見が生まれて自分の考え方の幅が広がるような一冊が最高だ。これらはあくまで僕の基準であるが、こうした観点も参考にしてどうぞ。

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