判断力を磨くには、経験はどんな知識や理論武装よりも勝る

判断力を磨くには、経験はどんな知識や理論武装よりも勝る

人の判断力を磨くために必要なのは、経験と知識である。だがその二つの要素のうち、8対2ぐらいの割合で、経験を積むことの方が、より判断力を磨いていく上で重要だと思う。

経験はどんな知識や理論武装よりも勝る。それがたった一度の経験であったとしても。

 

なによりも経験が大事なのだ

日常生活をする上でも、常に何かしらの判断を求められることは多々ある。それが自身の経験から判断を下せるものであればよいのだが、経験がなければ、誰かにアドバイスを求めることだろう。

そうした際に、周りの人は親切心からさまざまなアドバイスを出してくれるだろうが、その事象を経験もしていない人物からの100の助言よりも、経験者からのひとつの助言の方が、よっぽど価値がある。

それぐらい「経験をしていること」と「経験をしていないこと」の違いは大きい。

 

仕事でも同じことだろう

こうしたことは仕事上でも同じことではないだろうか。むしろ仕事をしているときの方が、より多くの判断を下す場面に遭遇する。

よくあるパターンとして、自身の意見や成果物に対してフィードバックをもらおうと、社内のあらゆる人に対してレビューを求める場合、さまざまな方向性のフィードバックをいただきすぎて、結局困惑して何も決まらないなんて経験は誰にでもあるんじゃないだろうか。

はっきり言って、統計調査でもない限り、レビュアーを絞らずに意見を求めるのは時間の無駄だ。

もちろん周りに誰も経験者がいなければ、しっかりと自分自身でその分野につけて知識をつけて、正当な判断を下せるように分析と調査を重ねなければならないが・・

 

経験者 かつ 結果が出ている

周囲にアドバイスを求める場合、一番良いのは経験者であり、しっかりと結果を出している人だろう。

例えば起業する上で困っていることがあれば、会社員の友人や親なんかに相談するよりも、周りの経営者に助言を求めた方がよいだろう(もちろんしかるべき人物が相談に乗ってくれるかは個人の関係性も大事だが)。

もしも会社で始める新規プロジェクトの責任者になる、ということであればなかなか同じ社内に経験者はいないかもしれないが、スケールは違えども、なにか新しいことを起こした人を見つけ、その人から話を聞くのが最善ではなかろうか。

もちろんアドバイスの通りに動けばよいという話でもないが、未経験者からの助言よりも格段に役に立つ助言をもらえるはずだ。

 

経験者 かつ 結果が出ていない

中には経験者だけど、上手いように結果を残せなかった人もいる。だがこの場合も、知識だけ豊富な未経験者よりも、たとえ結果を残せなかったとしても経験者の言葉の方がよっぽど価値がある。

もちろん結果がよろしくないのだから、その人のやり方を踏襲するのはいけない。貴重な意見として受け止め、あとは自分なりの主張を織り交ぜながら問題解決していくしかない。

 

古い経験には要注意

同じ経験者でもその経験がはるか昔、数十年前のものであるならば、そうした経験を鵜呑みにするのも危険だ。

日常生活における結婚とか資産形成とかといった問題でも、時代とともに価値観が変わっていくぐらいだし、それがビジネスの世界であれば、より変遷のスピードも速い。

「昔取った杵柄」という言葉もあるが、コンピュータの登場で人々の処理能力は高まり、ビジネスにはより一層スピードが求められ、労働人生が長くなりつつある現代では、昔の杵柄などとうの昔にさび付いてしまっている。

経験や情報は生ものだ。鮮度のよい経験と情報に価値をおくようにしたい。

 

一番は自身の経験値を豊富にする

まぁ一番よいのは、自身の経験値を豊富にしていくことだ。それには悩む暇があれば行動するということだ。調査や分析という時間ならまだしも、ただ悩んでいる時間なんてものは、何の生産性にもつながらない。

そんな悩む時間なんかあれば、少しでも行動をして、自身の経験値を高めた方がいい。

自身の経験も、独りよがりな判断になるという危険性がはらんではいるが、それでもどんな知識よりも判断を下すのには価値ある基準となるだろう。

 

決して知識が無駄なわけではない

ただ知識が無駄と言いたいわけではない。

冒頭でも経験と知識は8対2の割合で重要だと言っているように、豊富な知識があることもまた大事なのである。

ニュアンス的には知識は経験を補助する役割と言ったところだろうか。先日Twitterで見かけた投稿に、「大学で数年かけてMBAを取得するのは、その後何十年と続く経営にて、失敗のリスクを限りなく抑えるため」というものがあった。

まさしくその通りだし、知識で武装することは何も間違いではなく、正しいことである。ただどんな知識も実体験や経験には勝らないというだけだ。

 

おわりに

経験を重ねるということは、自分にとって未知の領域を突き進むということでもあり、そこには何かしらの痛みが伴うものだ(やっぱり誰だって、やり慣れたことをやっていた方が楽だしね)。

ただそうした痛みを恐れずに経験値を積めば、新しい世界が見えてくるはずだし、見識だって広くなるし、判断を下す際にも自身の体験が武器となるだろう。

もちろん知識を深めることも大事だけどね。絶対。

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