東京で生活することで変わるもの、変わらないもの

東京で生活することで変わるもの、変わらないもの

僕は現在、名古屋市と東京都での二重生活をしている。だいたい週の半分は名古屋で暮らし、半分は東京を中心とした首都圏で生活している(東京ではホテル暮らし)。

(20代のときにも、何度か東京での生活も経験しているが)今のような二重生活になってからは、もう1年が経過しようとしている

そうした生活の中で感じる、地方都市での暮らしと、東京での暮らしについて、変わるものと変わらないものについて、記していきたい。

 

東京の生活で変わるのは主に精神面での変化

東京で生活することで大きく変わるものと言えば、精神的な面での変化ではないだろうか。

人に興味が無くなる

よく「東京の人は冷たい」なんて言われているが、あれは悪意あって冷たい態度を取っているわけでない。ただ自分以外の人間に感心がないだけだ。

東京にいると不思議なことに他人に興味がなくなる。もちろんお店の店員とか、1対1の関係のように何かしらの接点が生まれる相手は別だ。ただ自分とは何の接点も生まれない人は、(あんなに人がいるというのに)本当に視界にすら入ってこなくなる。

きっと人があまりに多すぎるからだと思う。街中を歩いていても、間違いなく地方都市で暮らすよりも、多くの人とすれ違うわけだが、あまりに数が多すぎるゆえ、いちいち他人を気にしていると疲れてしまう。

だから必然的に他人にドライになってしまうのではないだろうか。

 

裏を返せば自分のやりたいことができる街

逆説的な言い方になってしまうが、他人に感心が生まれない分、自分のやりたいことを人目を気にすることなくできるのが東京ならではだと思う。

例えを出すなら、ファッションにしても遠慮することがない。もし個性的なブランドが好きという人であれば、地方都市とか人口減が著しい地域なんかで自分の好きな(個性的な)服をきていれば、好奇の目にさらされてしまうかもしれない。だが東京であればだれも気にしない(まぁそんな人もいるよね程度)。

また人が多いゆえに、共通の趣味・趣向を持つ人やコミュニティの数も多い。だからマイノリティであればあるほど、東京での生活の方がエンジョイできるのではないだろうか。

なにかに縛られることや遠慮することもなく、本当の自分自身を解放して、自由に生きれる街といっても良いかもしれない。

 

命の重さが軽くなる気がする

人命軽視とかそういったことを言いたいわけではないのだが、東京にいると人ひとりの命の重さが、地方都市よりで感じるそれよりも、軽くなってしまうように感じる。

これも先に挙げた人口が多すぎることが原因になっている。

たとえば100人の村であれば、1人欠けてしまえば村にとって大きな損失だ。だが1万人の街であれば、1人いなくなったところで、何も変わらずに毎日が過ぎていく(もちろん身近な人に影響は与えるだろうが)。

東京はいつも人であふれている。特に駅なんかは人酔いしそうなほど人で埋め尽くされている。地方都市であればそんな光景は年に数度のお祭りぐらいだろうが、都内ではそんな光景を毎日のように眺めることになるため、感覚がおかしくなってくる。

地方都市から移り住んだ人であれば、命の希薄化を感じる人も多いのではないだろうか。

 

長時間の電車移動が苦じゃなくなる

これも不思議なことで、東京で生活していると長時間の電車移動が苦じゃなくなる。

二重生活しているもう一方の拠点の名古屋市も政令指定都市ではあるが、電車に30分乗るとなると、あまり気が進まないし、結構な精神的苦痛となる。

僕は名古屋駅から電車で10分圏内のところに住んでいるが、それでももう少し乗車時間が短くならないかなとさえ思ってしまう。

だが東京にいると30分ぐらいの乗車であれば、あまり苦にもならない。名古屋だったら感じる苦痛もどこへやら、平気で長時間電車に乗っている。

この感覚が生まれるのはなぜなのだろう。本当に謎だ。

 

生活コストはあまり変わらない(家賃をのぞいて)

よく東京は物価が高いから、生活をするのにお金がかかると耳にするが、僕自身はそこまで生活コストは変わらないと感じている。

もちろん単純に物価を比較すれば、地方よりも高いことは間違いない。ただ東京は人の数も多ければ、それと見合うように商店(小売りや飲食なども含む)の数も圧倒的に多い。

サービスの質や値段もピンキリなので、自分の給与水準や生活水準に見合う商品やサービスを選択することができる。だからいくらでも生活費を抑えようとすればできるし、それとは逆に贅沢だってできる。

もし地方であれば、商店自体の母数が少なく選択肢が限られてしまうため、(良いか悪いかは別として)自分の生活水準に見合わないものやサービスを購入せざるを得ない場合だって多々ある。

ある意味、東京はお金をあまり持っていない人でも、住みやすい街と言えるのではないだろうか。言い方を変えれば、どんな人にも平等が与えられる街なのだ。

 

家賃は異常に高い

ただ家賃だけは選択の余地があまりない。ワンルームだとしても、2LDだとしても、地方都市と比較すると23区内の家賃水準は圧倒的に高い。

だから都内で働く人の多くは、東京都内ではなく、神奈川、千葉、埼玉などの近郊都市から長い時間をかけて通勤してくる。中には茨城から通勤する猛者もいるぐらいだ。

まぁ需要と供給で市場価格が決まるわけだから、限りがある土地に多くの人が移り住もうと思えば、家賃が高騰するのは仕方のない事情でもある。

 

給与水準は東京が高い

確かに家賃は高いのだが、東京は他の都市よりも給与水準が高い。平成30年度の最低賃金をみても全国1位の東京都が985円に対し、全国ワーストの鹿児島県では761円となっている。鹿児島と比較すると、単純計算で約3割ほど東京都の賃金が高いことになる。

東京都は家賃も高いが、給与水準の違いも加味すると、生活にかかるコストはそこまで変わらないのかなとも思う。

だが近郊都市から通勤する際の満員電車だけは、大きな精神的苦痛となってのしかかってくるだろう。

 

おわりに

日本全体では人口減少が問題になっているが、東京はまだまだ人口増で推移している。だから今回書いたようなことは、今後もあまり変わらないだろう。

東京で生活することで変わるものもあれば、変わらないものもある。さまざまな気持ちの変化はあれど、先にも言ったように平等が与えられる街であり、東京はやっぱり住みやすい街だと思う。

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