新米システムエンジニアだった時の苦労とかつらかった話

新米システムエンジニアだった時の苦労とかつらかった話

現在どんなベテランと言われている人でも、最初からベテラン並みに仕事ができたわけではない。誰にだって新人時代があるものだ。

僕はソフトウェアエンジニアとして自身のキャリアをスタートさせたのだが、技術職のため、最初からセンス一つで活躍できるような仕事ではない。泥臭い新人時代があり、人並みにつらい思いやそれなりの苦労だってしてきたつもりだ。

個人的に苦労話などをするのはあまり好きではないが、うちの会社のホームページでPG・SEのためのブログを書いていると、ときたま「新人エンジニアとして頑張っているけどつらいです」なんてメッセージを頂くときがある。

そうした新人エンジニア時代におけるつらく苦しい思いを緩和できればと思い、僕自身の体験に基づく、新米システムエンジニアだったころの経験をここに記しておきたいと思う。

「右も左も分からなくつらい時期は誰にだってある」それだけでも分かってもらえれば幸いだ。

 

新人は自分の存在意義を見いだすことでいっぱいいっぱい

とにかく僕が新人エンジニアだったころは、自分自身の存在意義を見いだすことにいっぱいっぱいだった。

学校で情報処理について学んできたとはいえ、技術的には本当にお粗末なものでしかないし、業務システムの構築となれば、お客様業務のことに対してもある程度知識がないと会話についていくことすらできない。

仕事なので一応会社に行って、先輩社員や上長の人から受けた作業指示の通りに業務を遂行するにも、そうそう上手くいったためしがない。周りの人に迷惑をかけることもあったし、なかなか思うように仕事をこなせないと「本当に自分は必要なのだろうか」という思いも、ふつふつと湧き上がる。

仕事を楽しいと思ったことは少なく、むしろつらいという思いが気持ちの多くを占めていたな。

 

ただ今の自分の立場だから言えることは、新入社員なんてのは、基本は何の戦力にもならなくて普通だ。ただ人を成長させるのも企業が担う重要な役割であり、新入社員を採用することも、先行投資という意味も兼ねて会社にとっては必要なプロセスなのだ。

だから自分の存在意義までネガティブに思いつめることはない。新人時代は思いっきり悩めばいいし、上手くいかない自分にイラだってもいいし、そうして悩んで壁を乗り越えていくことで人は成長していくと思う。

(もちろん無駄な悩みで時間と気持ちを消耗させる必要はないし、闇雲に努力するのではなく、しかるべき方向性に向かって努力するべきである。こうした基本は先輩社員や周りの雰囲気などで形成されていくのかもしれないが)

 

ついつい概念的なことで話が膨らんでしまったが、僕の実体験の話もしていこう。

 

昼食の出前当番を率先して行った新人時代

ソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、経験年数にして1年にも満たないころ、僕は自治体関連のシステムに携わることになった。

具体的には市役所で使用する国民健康保険のシステムまわりになるのだが、最初は本当につらかった。自治体関連の業務システムは、国の制度にまつわる専門的な用語がとても多く、まず言葉を知らないと話にならないレベル。

チームの中でも、お客様との会議の中でも、(当たり前だが)問答無用に国保の制度に関する専門用語が飛び交う。会話を聞いていてもちんぷんかんぷんで、何のことを言っているのか少しも理解できない。システムのことだってまだまだ半人前なのに、そこに追い打ちをかけてくる感じだ。

そんな状況に僕はとても焦っていた。なにかしら自分がここにいる意味、爪痕を残さなければと。

そこで僕が実行したのは、お昼休みの時間にチーム全員のお弁当の出前を取りにいくことだった。エンドユーザー内での業務になると、昼食は近くの弁当屋さんの弁当を食べることが多く、お昼になれば僕は率先して周りの人に何が食べたいかを聞き、弁当屋に注文をして、お金を集めてお弁当を買いに行った。

システムエンジニアの仕事として言えば、率先して弁当の出前当番をする行為には何の意味も無いし、技術的スキルに関しても何の向上にもならない。このような行動があるべき姿かどうかと問われれば、誰も真似をする必要はないと思う。

けれども当時の僕は、仕事のできない自分にとって、少しでも誰かの役に立ちたかったのだ。ただそれだけである。(今思うと非常に微笑ましい努力ではあるな)

上記はあくまで僕のケースなので、「自分の存在意義」にまで悩んでいる人がいれば、(弁当の出前当番などではなく)もっと自分にとってもためになる行為をした方がよいだろう。

 

上司が作成したドキュメントを削除(復元不可)

そういえば上司が一生懸命作ったドキュメント(申請書とか仕様書とかの類い)を消去してしまったこともあったな。

1日ぐらいかけて作成していたファイルだったと思う。ローカルのパソコンで消去したなら、ゴミ箱内から復元もできるだろうが、サーバー内に置いてあるファイルだったため復元ができなかった。

やってしまったことの重大さに気づき、素直に謝った。そうしたら「鍵谷くん(僕のこと)が同じもの作ってくれれば大丈夫だよ」と、上司はなんとも冷たい対応だった。

仕様書なので作成するにはもちろん専門的な知識がいる。新人時代の僕に、同じクオリティでドキュメントを作成できるわけがなかった。本当に絶望した(結局は上司が再作成してくれた気がする)。

上司もバックアップをどこにも取っていなかったのは追求したい点ではるが、僕自身の不注意から起こしてしまった事故であり、とても反省したな。

 

電車の中で涙が出てくる

まわりを見渡せば、もっとスマートに仕事をこなしている人は大勢いる。だけども自分は能力不足で、しょうもないミスをすることもあるし、業務効率にしても悪かったりする。

そんなこんなで仕事のできない自分にイラだちもするし、ふがいなくも思う。そうすると帰りの電車のなかで、涙が出てくることもあった。電車で泣いてる女の人ならまだしも、電車で泣いてる男なんて完全にやばいやつだ(もちろん大声をだして泣くわけではないが)。

 

ただそれも10年ぐらい前の新人エンジニア時代のときの話。経験を重ねていく内に、ひとつひとつシステムエンジニアとしてできることが増えていき、もう電車のなかで涙があふれるなんてことはなくなった(30過ぎの男が電車で泣いていたら、それこそ不審者だ)。

まぁそれだけ新人時代は濃密な時間を過ごしていたという解釈にしておきたい。

 

おわりに

新人時代は社会のことも学ばなければならないし、技術的なことも学ばなければならないし、業務知識だって学ばなければならない。だから人一倍つらい時期になって当たり前だ。

ただそうした経験を乗り越えていくことが、自分自身の成長につながると思う。しっかりと自分の成長を意識しながら仕事をしていれば、苦労やつらさも自身の成長とともに薄くなり、笑って過ごせる日がくるはずだ(また別のつらさがあらわれるかもだけど)。

とにかく新米システムエンジニアは大変な思いをして当たり前だと思って、頑張ってほしい!

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