椎名林檎のアルバム収録曲・カップリング曲からおすすめ曲をご紹介

椎名林檎のアルバム収録曲・カップリング曲からおすすめ曲をご紹介

みんなは椎名林檎のどんな曲が好きなのかな、とか思って「椎名林檎 おすすめ曲」と検索するも、本能、歌舞伎町の女王、ギブス、罪と罰、長く短い祭り、本能、歌舞伎町、本能、本能・・ と紹介されるサイトの多いこと。

いや、分かるよ。たしかにどれも名曲なんだよ、本当の本当にマジのマジで。

でもあまりにメジャーな曲を紹介するサイトばかりが並ぶので、ここらでちょっとマイナーというかシングル以外のアルバム収録やカップリングの楽曲から、おすすめ曲をご紹介していきたい(挙げればキリがないので、なくなく10曲に絞ってみました)

椎名林檎いいよね、もうちょっと深く知りたいな。というユーザー層に向けて、こんな曲もありますぜ、的な感じで独断と偏見でチョイスしたシングルで発売された楽曲以外の名曲を紹介していこう!

※東京事変の楽曲も最後に2曲ほど入れてしまいました(10曲 + 2曲ということで)
※他アーティストへの提供曲は省いております

 

ありきたりな女

母親になることの尊さを感じられる曲なんだけど、母親という存在のことを”ありきたりな女”として表現するこのセンス! もう脱帽ですよ。

いや、母親というのは非常に尊い存在なんだけど、誰もがはじめから母親だなんてことはない。母親に守られて過ごす少女時代があり、自分自身のために生きる女性としての時代があり、そうした時代にはさよならを告げて、子供のために生きる母親となる。

自分自身のために生きる特別な女の人生から、子供のために生きるありきたりな女の人生にシフトする瞬間。母親という存在を賞賛するだけでなく、母親になる上での気持ちの葛藤とか、そうした部分の表現が抜群に上手い。まじで椎名林檎に女を語らせたら最高な作品ができあがる。

娘から女へ、そして母親となりまた娘を育てるというか、そうした命のバトンのようなものまで感じさせてくれる。

アルバム「日出処」 収録

 

逆さに数えて

FIFAワールドカップブラジル大会(2014年)のNHK公式テーマソングとなった”NIPPON”のカップリング曲。

林檎さんがつくる作品には陰陽という相反する二つの性質(男と女・生と死・光と陰とか)が反映されることが多いんだけど、同じテーマであれど”NIPPON”が陽の曲というなら、”逆さに数えて”は陰の曲となる。

ハレ舞台のその瞬間にかける覚悟やきらめきのような気持ちが軽快に歌われている”NIPPON”とは逆に、テーマは同じなんだけれどしめやかな感じで歌われているのが”逆さに数えて”。

“NIPPON”がいいなと思ったら、是非カップリング曲である”逆さに数えて”も聞いてほしい。

シングル「NIPPON」 カップリング

 

意識

2019年の班勢調査(ファンクラブ内のアンケート)でも、一番好きな曲としてあげたぐらいだし、”意識”は僕の中でも好きな曲ランキング1位の座に鎮座している。

それで”意識”がどういった曲なのか? って話なんだけど、正直僕には難解すぎてよく分からない(だけどめちゃくちゃ好きなんだ)。でも一般的には”意識”は”迷彩”という曲と対になっていて、恋愛というものを”迷彩”は女性目線でつづられていて、”意識”は男性目線でつづられているとか言われていたりする。

楽曲の途中で「嘘ヲ吐クナヨ」とか3回ぐらい言われちゃうし、何かに共感できるとかでは決してないのだが、リズムもメロディも全て格好良い。カンカンカーンみたいな謎の中国楽器みたいなものとか登場するし、とにかくいろんな音を楽しめる。

シングル「茎(STEM) ~大名遊び編~」カップリング
アルバム「加爾基 精液 栗ノ花」収録
アルバム「平成風俗」 収録

 

眩暈

この”眩暈”も本当に知られざる名曲だ。
先の”意識”と同じように、よく意味は分からない。

曲の始まりはなぜかプロペラの回転音から始まるし、

あたしがこんなメロディ口ずさむのはさてどうしてでしょう?
ねぇ、じっくり考えてみて

引用「椎名林檎 “眩暈”」より

という問いかけをされるも、思慮浅い僕にはわからないまま終わってしまう。でもとにかく格好いいから許される。そんな曲である。

シングル「ここでキスして。」 カップリング
アルバム「私と放電」 収録

 

班勢調査(ファンクラブ内のアンケート)では、ファンの中でも人気曲ではないのが分かったんだけど、ここは僕の独断と偏見でおすすめ曲を並べているので、是非この”今”も載せておきたいところ。

林檎さんはよく楽曲中にて「今この瞬間の尊さ」みたいなものを表現するんだけど、まさか今という瞬間そのものをひとつの曲にしてしまうとは。

過去をわたし、未来をあなたと表現し、二人がぶつかりあうその時、今という瞬間のはかなさが歌われている。

曲途中の「悲しくて動けないわ」っていう部分の声が素敵ですね。曲後半の盛り上がりも素晴らしいし、当楽曲の演奏はマジで聞き惚れる。

アルバム「日出処」 収録

 

どん底まで

日本テレビのドラマ「〇〇妻」の主題歌にもなった、”至上の人生”のカップリング曲となる”どん底まで”。

“どん底まで”というなんとも鬱々しいタイトルではあるが、ポップでロックなラブソングといった感じに仕上がっているし、なによりリズム感が良いので気持ちよく聞ける一曲である。

“至上の人生”と一連の流れでPVも作られており、YouTubeの椎名林檎公式チャンネルでもアップされている(まじで公式チャンネルはありがてぇ)。

シングル「至上の人生」 収録

 

正しい街

冒頭でメジャーな曲ばかり紹介されてぇ~・・ なんて言っておいてなんだが、”正しい街”もたいがい有名ではあるが、シングルでは未発表ということで紹介させていただこう。

福岡から東京へ恋人を残して上京するときの苦悩というか、やっぱり故郷の街とそこに残った君が正しかった・・みたいな甘酸っぱいことがつづられている歌だ。

初期の楽曲であり大人な椎名林檎というよりかは(以下の引用した歌詞を読んでもらえれば分かると思うが)、非常に少女らしい純朴な思いがつづられており、エモーショナルな一曲となっている。

さよならを告げた あの日の唇が一年後
どういう気持ちで いまあたしにキスをしてくれたのかな

引用「椎名林檎 “正しい街”」より

なんといってもファーストアルバム”無罪モラトリアム”の1曲目に収録されているのがいいよね。正しい街(福岡)から上京し、ここから全てが始まったというか、なんというか、椎名林檎を語る上では外せない一曲だ。

アルバム「無罪モラトリアム」 収録

 

是非上記の”正しい街”を聴いた後に、この”旬”を聞いてほしい。きっと女としての成長みたいなものを感じられるのではなかろうか(とか書いている僕はガチガチの男なんだけど、分かったようなふりをして申し訳ない)。

“正しい街”にて描かれているような、相手の言葉や行動にいちいち心を揺り動かされていた少女時代から、”旬”では軸のしっかりとした大人な女性の恋愛観が歌われている。

愛というのは無駄に相手に期待することとか、拘束することなんかじゃなく、相手を敬いあうことみたいな。そうすればいつまでも自分は旬でいられるんだみたいな。

それにいつまでも美しく、常に素敵な音楽を提供してくれる林檎さんは、女としてだけでなくアーティストとしても、いつの時代も僕にとっては旬な存在なのですけどね。

アルバム「三文ゴシップ」 収録

 

丸の内サディスティック

アルバム収録曲の名曲ということで、一応”丸の内サディスティック”も紹介しておきたいが、先の”正しい街”同様ちょっと有名すぎるよね。数々のアーティストがカバーしてるし、歌詞含めとってもクールな楽曲である。

班勢調査(ファンクラブ内のアンケート)での好きな曲ランキングでも、毎度毎度ぶっちぎりの1位を獲得しちゃうし、もう殿堂入りですよ。

「椎名林檎いいやん!」とか思って深堀りしていくと、一つ目とか二つ目の曲がり角ぐらいで遭遇するはずだし、あまり説明は不要かと思う。

東京メトロの丸の内線で「丸の内~池袋」まで乗車しながら聞いてくれ。そして池袋からの終電で埼玉方面まで帰っちゃえばいいんじゃないかな。

アルバム「無罪モラトリアム」 収録

 

おこのみで

“おこのみで”に関してはもう文学ですよ。その言葉選びと表現の美しさに、思わずため息が出るレベル。

歌詞検索をすればすぐに分かるが、難解な漢字も多用するし、THE・椎名林檎の世界といった感じ。

ちなみに曲中で「次は新横浜(車内アナウンス)・・プシュ(缶ビール空けるみたいな音)」という新幹線の車内っぽい情景が表現されているのは、本当によく分かりません。どういうことなんでしょうね。

でもとにかく美しくも妖艶で、かつ背徳感にあふれるような、素敵な曲なのです。

アルバム「加爾基 精液 栗ノ花」 収録

 

“心”は東京事変の楽曲。

「いや、椎名林檎じゃなくて東京事変やん!」なんてツッコミたくもなるだろうが、東京事変も椎名林檎を知る上では無視できないバンドだし、当曲と次の曲含めて2曲ほど紹介させてほしい。

“心”を聴いていると、なんだか心が洗われるような気がするんです。メロディなのか、歌詞なのか、演奏なのかよく分からないけど、とにかくいいんですよ。

美しくも、力強さを感じるような楽曲なんだけど、朝駆けに聴いてもいいし、夕暮れ時に聴いてもいい。一人での散歩中なんかに聴くといいと思う。

シングル「遭難」 カップリング
アルバム「深夜枠」 収録

 

落日

東京事変も名曲のオンパレードなわけだけど、その中でも”落日”は是非とも聴いていただきたいところですね。

曲全体の印象としてはピアノの旋律が非常に美しくも、感傷的でしんみりした雰囲気。なんというか、重厚な映画を一本見終わったあとのような気分にさせてくれる曲だ。

曲を聴いているだけなのに、聴覚だけでなく視覚や嗅覚なんかも震わせるような、五感を刺激してくる名曲なのだ。

シングル「修羅場」 カップリング
アルバム「深夜枠」 収録

 

おわりに

独断と偏見でおすすめ曲を書いてきてしまったが、古参のファンの方々からは「無罪モラトリアム」とか「勝訴ストリップ」というファースト、セカンドアルバムの楽曲をもっと入れろと思われたかもしれない。

もちろん”茜さす 帰路照らされど・・・”とか”月に負け犬”とか、その他もろもろ最高なんですよ。分かります。ただ本能のナース姿の林檎さんじゃなく、もうそろそろ新しい椎名林檎像にアップデートしようよみたいな感じで、比較的新しい楽曲をピックアップしてしまった感はある。

いや、本当にどの曲もめちゃ最高なんですけどね。

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