転職者や会社員を馬鹿にする企業と経営者たち

転職者や会社員を馬鹿にする企業と経営者たち

仕事に対するモチベーションのようなものがあると思うが、なぜだか最近は”怒り”が原動力になることもある。

それは自社以外の他社のことについて。そんなこと気にするなよ、と思いつつも、ソフトウェア業界は横のつながりが強い業界なので、他社の人間とも顔を合わせる機会が多く、ついつい感情を引っ張られてしまう。

中には転職者や社員を馬鹿にしたり、軽視したりするような会社・経営者も多々存在し、そうしたことに対する怒りをつらつらと書いていきたい。本当にソフトウェア企業はその数も多いゆえ、さまざまな会社があるものだ。

 

偽りの求人票

これは先日、うちの会社の中途採用にきた技術者の話。

個人が特定されないよう事細かく書くことは控えるが、前職でもソフトウェア企業に勤めており、しっかりと技術的スキルを身につけた後、給与面での不満を募らせて、同業界のソフトウェア企業に転職したそうだ。

転職理由は給与条件の良さ。求人票は「月給25万以上」となっていたとのことで「めっちゃ給与上がるじゃん」と思い転職を決めたとのこと。

だが人生はそうそう上手いこといかないもの。内定承諾をして、いざ雇用契約を結ぶ段階になって、企業の採用担当者から「あの求人票は間違いでした」と説明があったそうだ。

実際はどうかいうと、
・基本給: 16万円
・派遣手当: 1万6千円
・確定拠出年金: 3万円(これは給与とはいえない)
である。

確定拠出年金なんてのは企業が退職金の代わりに用意するものであって、それまで給与に含めるなんてのはお門違いなのだ。それを考えると実質17万6千円!

 

27歳の手に職あるエンジニアの給与として考えると、あまりに見合わなすぎる。雇用契約を結ぶという最終段階でこうした事実を打ち明けられるため、転職者としては既に並行での転職活動をストップさせている。だから生活のことを考えるとまずは給与を確保するしかなく、泣く泣く上記のような条件を受入れるしかない。

採用担当者に問いたいよ。おまえは本当に人間なのか? 罪悪感という感情は生まれないのか? 親や子供に胸を張って自分の仕事を説明できるのか?

そしてこの話はイチ中小企業の話なんかじゃない。1万人以上いる大手ソフトウェア企業の話だ。逆にそんな詐欺まがいなことをしているから、急成長できるんだろうけどね。

大手のソフトウェアベンダーで信用できるのは、日立や富士通といった冠がついた企業だけだろう。逆に新興ソフトウェア企業でめちゃくちゃ人数が多い会社は何かしら裏があるものだ。

人手不足が深刻な業界だからこそ、こうした詐欺まがいの採用活動が行われている。現状は立場の弱い転職者が泣き寝入り状態になっているし、本当に社会問題化した方がいい。

 

自覚のない経営者

これは先日うちの会社に(情報交換という名目で)やってきた、とある企業の子会社の社長の話。

ただこの会社、そもそも僕自身があまり快く思っていない「個人売上げの○○%が給与となる報酬型ソフトウェア企業」だったことが分かり、その時点でだいぶテンションが下がっていた。
※給与が報酬型ソフトウェア企業についての批判は「ただの派遣会社みたいな節操のないソフトウェア企業多すぎ」の記事を参照あれ

とは言え大人の対応で切り抜けようと、何気なく会話を進めていた。

 

その社長は「地方のソフトウェアエンジニアの環境を変える!」とかいう大義名分で、日本各地の地方都市へ頻繁に出張をしているようで、同じ出張民の僕としてはホテル事情が気になることもあり「普段はどこのホテルに泊まってるんですか?」と聞いてみた。

そうしたら「ANAインターコンチネンタル(高級ホテル)とかに泊まりますね」とか言う。「へ~、いいですねぇ」なんて言いながら、『は? こっちは東横イン(格安ビジホ)やぞ!』と思ってしまった。
※会社規模としてもうちの会社の方が大きいし、その社長も見た感じは僕より年下(それは関係ないか)だった。

そしたら「会社から1万円までは宿泊費の補助が出るので」なんて平気な顔をして言うもんだから、その神経を疑ってしまった。

子会社の社長とはいえ「会社から1万円の補助金がでる」なんて、サラリーマンじみた考えしかできないようなやつは社長なんて立場になるんじゃない。その1万円は誰が稼いでるんだと。経費を使うということは、社員が汗水たらしてつくった売上げを使うということだぞと。

「ソフトウェア業界の環境を変える!」なんて大それたこと言っていないで、まずは目の前の社員のことを考えたほうがいいんじゃないか!?

いくら社長だからって、技術者でもないお前さんは、いくらの稼ぎをつくれるんだ。お前さんに市場価値なんてものはない。名刺に肩書が付いたぐらいで勘違いするんじゃない。身の程をわきまえろ。

 

おわりに

今回ご紹介したような経営者や会社と直面するたびに、いちいち怒りを感じてしまうだが、逆にうちの会社は誠実にやってるよなと、反面教師のような感じで会社経営について考えさせてくれるきっかけを与えてくれる存在にもなっていたりする。

それにしても詐欺まがいの求人広告だけは本当の本当に問題なので、いち早く社会問題化してくれることを切に願う。

 

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